姫春蝉にちなんで能生で俳句大会2009年7月28日 11時09分 更新 糸魚川市の能生白山神社でこのほど、「のう姫春蝉(ヒメハルゼミ)俳句大会」が開かれ、県内外から参加した俳句愛好家四十九人が散策吟行と句作に親しんだ。 同神社の社叢・尾山には寒暖両地性の樹種が混生し、生息最北の同地のヒメハルゼミは国の天然記念物にも指定されている。俳句大会は平成八年に環境庁(現・環境省)の「残したい日本の音風景百選」に選ばれたのをきっかけに翌年から始まり、今年で十三回目を数える。 開会後、参加者たちは尾山に登ったり、「海の日」でにぎわう能生海岸などに向かい、思いおもいに心にとどまる題材を探し巡った。その後は境内や社務所で降り注ぐ蝉時雨に耳を澄ませながら一句をひねっていた。 特選・入選作は次の通り(敬称略)。 【特選】(「麓」主宰の齊藤美規さん選句) ▽もらさじと姫春蝉の黙を聴く(糸魚川市・山崎緋沙子) ▽照り返す尾山みどり鳶舞えり(富山県・中島三枝) 【入選】 ▽ひとりづつ来て涼しあり椨の下(糸魚川市・相沢透石) ▽海の日の短パンの子は臍出して(富山県・平野もとみ) ▽つながって木橋こえたる蝉の声(同・島木悦子) ▽海の日は海へながれて神の山(糸魚川市・山田和夫)
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